「どうぶつたちへのレクイエム」 [動物: 重要なこと]
「どうぶつたちへのレクイエム」という本を、先日たまたま読みまして。
いや、特に最新の本でもないし、元々有名な本ですけどね。
動物収容施設で殺処分にされる犬や猫の写真集ですね。

で、末尾の辺りに、殺処分される犬や猫をこれ以上増やさないために私たちはどうしたらいいのかが、非常に具体的にわかりやすく書かれています。
その中の最後の項目の趣旨に則って、ここに紹介(見出しのみ引用)させて頂きます。
&個人的に思ったことメモです。
■「私たちにできること」引用
殺されるためだけに産まれてくる命を増やさないために、不妊・去勢手術を
動物の健康管理に関する正しい知識を持ち、実践する
正しいしつけにより事故や問題行動を防止すると同時に、飼い主としてのマナーを守り動物嫌いの人を増やさない
犬は必ず登録して首輪に鑑札・迷子札をつけ、戸外ではリードを外さない
猫は室内で飼い、迷子札をつける
野良猫にエサを与えるなら、その子の保護者である自覚をもつ
犬猫が行方不明になったら即日、保健所や警察など関係機関に届け出る
飼い始めたからには、どんな理由があろうとも決して捨てない
動物たちを虐待から守る
飼い始めるのなら、捨て犬・捨て猫の里親になり、ひとつでも多くの命を救ってください
捨て犬や捨て猫を見つけたら保護し、自分で飼えなければ里親を探す
日本の犬猫たちの置かれている現実や、小さな命を守るために必要な知識・情報・メッセージを周りの人たちに伝える
えー、非常に参考になりました。
正直に言って、これまで自分は、上記のうちのいくつかに違反(という表現をすると重苦しくなって良くないかもしれんけど)したことがあります。
これからは実践していきましょう。
■不妊去勢手術に関してちと
個人的に最も賛同するのが、1番目の項目ですね。
以下、1番目の項目の補足説明の引用です。なるほど。と思いました。
保健所に持ち込まれ殺処分されている犬のうちの33パーセントが子犬、猫のうちの81パーセントが子猫です。これ以上不幸な命を増やさないために、不妊去勢手術をしてください。また不妊去勢手術により、雄雌ともに様々な病気(雄=睾丸腫瘍、前立腺肥大など/雌=子宮癌、乳腺腫瘍など)や、発情に伴うストレス、喧嘩、交通事故などを予防することができ、寿命も延びます。
たまに目に/耳にするのが、「不妊/去勢は、犬/猫にとって本当に幸せなことなのか?」という疑問や議論です。
で、30年近く東京の都会(つまりは交通量が多くて人口密度が高いところ)で暮らした私個人の考えをアレさせて頂くとすれば、そんな疑問や議論は全くもってナンセンスですね。無意味。
んなものは、どれだけ考えたって想像の域を出ないし、正解なんて存在しないし、そんなのんきなこと考えているその瞬間にも、犬や猫が次々に殺されていきます。殺されるというのは、安楽な死ではないです。苦しみのた打ち回って死ぬ、死です。
都会で特に多さを痛感するのは、交通事故と虐待ですね。どれだけの頻度でそれを目の当たりにすることか。もしかしたら、交通量が少なくて人口密度が低いところに暮らす方には、想像もできないくらいの頻度かもしれません。
これは、そうそう耐えられるものではなくてですね、「不妊去勢は幸せなのか?」なんて悠長なこと言ってる次元じゃない気がしてならないわけですよ。
いや、私は東京以外で暮らした経験がほとんど無いので、わからないですけどね。
もしかしたら、
・交通事故にも虐待にも遭わず
・独自の食料調達に不自由せず
・犬/猫嫌いの人間に迷惑をかけず
・その他の動物の生態系を狂わせない
そんな「野良犬/野良猫の桃源郷」の様な場所が、この日本のどこかには存在するのかもしれません。で、そんな場所でなら、そんな疑問や議論も意味を持つかもしれません。
でもまぁ、そんな場所はそうそう無いでしょうけど。
不妊去勢手術をすれば、まず当の犬/猫は、外で活発に活動する頻度が減るので、それに伴って交通事故が激減するでしょう。
で、さらにその子孫を無駄に増やさないことで、飼い手が付かずに保健所で殺される犬/猫も、虐待される犬/猫も減るわけです。
当の犬/猫もその子孫も含めて、「殺さない」という確実な根拠があるのであれば、不妊去勢手術の必要は無いでしょうけどね。でもそんな根拠は、そうそう得られるものではないと思います。
ということで、個人的結論:
・(「殺さない」確信が無い限りは、)とにかく不妊去勢手術するべき
・「殺さない」確信なんてめったにありゃしない
■犬/猫を殺しているのは誰か?
以前にも似た様な記事を書いたことがありますが、改めて。
当たり前のことですけど。
犬/猫をむやみやたらに増やして殺しているのはいったい誰なのかというと、「犬/猫を轢き殺した車の運転手」でもなく、「動物収容施設でガス充填ボタンを押す係の人」でもなく、私たち全員なわけですね。
犬/猫を安易に外に出して交通事故に遭わせて殺す私たち。
その車社会を構成している私たち。
安易に動物を飼って安易に捨てる私たち。
そのペットビジネスの循環を構成している私たち。
個人的に、改めて自覚しようと思いまして。
■児玉小枝さん公式サイト
この「どうぶつたちへのレクイエム」の著者の、児玉小枝さんの公式サイトがあります。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~s-kodama/
この本および殺処分に関するより詳しい情報の他にも、写真展の情報や、殺処分や動物実験などに関するコミュニティ、リンク集などがあります。
この本のネットでの購入も、こちらのサイト経由で可能です。
特にコミュニティ(つまりはおたよりのやり取り)の内容が、なんというかものすごいです。
そもそも量が膨大なんで簡単に読みきれるもんじゃないんですが、内容が非常に重くてですね、精神的な意味で、ちょっと容易には読みにくいですよ。
ということで、私もぼちぼち読ませて頂きます。
とりあえず、そんなところです。
トラックバック 1
いっつも大爆笑させられる犬さん、ネコさんの記事を書いてくださっているよねやまひできさんのブログに、先日CATNAPのパネル展でも使わせていただいた児玉小枝さんの本のことが書かれていました。 嬉しくなって、トラバしてしまいました。 内容は、全然嬉しいことではありません。悲しい現実なんです…[続く]





>空色と雲色さん
ご訪問ありがとうございます。
by よねやまひでき (2006-05-01 01:21)
うん そうですね。
私も今まで何匹も猫や犬 飼ってきたけど
みんな野良で、でもみんないい子達で…
彼らが人だったら、即保護されていたハズで…
人って勝手だよね。
もちろんうちに来た子は即去勢・避妊手術してますよ。
言いたいことうまくかけないけど、この記事に 賛成1票です。
by bambi-diary (2006-05-01 07:14)
こんにちは
うちの「もも」も道路で引かれて、ほふく前進していたのら猫でした
当初は下半身に感覚がなくトイレも注射器で出してあげなければいけないような重症で、安楽死も進められました
そのとき反対していた父は全ての野良猫をお前が保護してやれるのかと言い、この猫だけでも助けてあげたいと思うことは間違ったことなのか・・・悩みました
今では先生の大きな協力のおかげで木登りもへっちゃらです
父も、飼うと決めた日から一番かわいがってくれています
あの時、きちんと飼う決意があるか試したのかな?
大きなことはできないけれど、自分でもできることをしていきたいですね
by MOMO (2006-05-01 13:20)
うちのお嬢ちゃんは、ゴミ捨て場から出てきた素晴らしい「拾い物」でした。もちろん避妊もしてあります。
庭に流れ猫を一匹。お家ご飯爪研ぎ付きで暮らしています。
いずれ室内飼いにしたいのですが、本にゃんが良いと言ってくれないんです。
それから動物ボランティアさんに寄付すると、なんとなく御利益があるので、見かけるとしております。
飼いきれないなら去勢と避妊は飼う人の義務。仔猫を捨てるのは犯罪。まして虐待などッですよね。
by にう (2006-05-01 16:21)
とっても胸の痛む内容です。
何で今まで目をふせていたんだろうと臍を噛む思いです。
同時に自分の非力さにも。
きっと私はこの本を最後まで読めない。
私にできること、何かあるんでしょうか。
あるんだろうけども、今日明日殺されていく動物達を救うことはできないんですよね。
「救う」なんておこがましいかな。私は「人間」だから。
でもがんばっていきたいです。どんなことでも、少しでも。
by あこ (2006-05-01 18:05)
人間って身勝手ですよね。
私は、犬猫こそ飼った事はありませんが、
インコを常に飼っています。
動物の純粋さに何度助けられたことか・・・。
捨てる人に対して、理解できません。
そして、飼う事自体が人間の都合なのですから、
去勢の問題も、必要な時だってあるワケですよね。
多種飼いをする事は自分には出来ないのですが、
ウチに来た動物さんは、出会った運命として精一杯
面倒をみてることはしているつもりです。
「面倒をみる」って書くこと自体、我々のエゴなんでしょうが・・・。
by gakesan (2006-05-01 19:00)
改めて認識することができました。
私も犬、猫を飼っております。
本当に、本当にみんなが命というものを大事に、重く感じてほしいと思います。
by lilyのママ (2006-05-01 22:50)
>BAMBIさん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。言いたいことうまく書けないモンですね。
>MOMOさん
ご訪問ありがとうございます。
木登りまでできる様になって、本当に良かったですね。
確かに、できることからやっていくしかないんだと思います。
>にうさん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。「飼いきれないなら去勢と避妊は飼う人の義務」、だと思います。
>あこさん
ご訪問ありがとうございます。
いや、諦める必要も焦る必要もなく、できることをすれば良いんでしょう。で、その「できること」は、この本orサイトに書いてあります。
>gakesanさん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。動物の「面倒」をみないといけない世界を人間が作ってしまった以上、人間が「面倒」を見ないといけないんだと思います。
>lilyのママさん
ご訪問ありがとうございます。
動物嫌いの人を無理やり動物好きにさせる必要は無いとは思いますが、一番マズいと思うのは、「エセ動物好き」でしょう。ただ、たぶん(私も含め)誰でも多かれ少なかれ無自覚に「エセ」であり得るわけで、難しいですねぇ。
>kanaさん
ご訪問ありがとうございます。
by よねやまひでき (2006-05-02 01:35)
日本では何故殺処分が必要なのでしょうか?
そうしないと不要な犬猫が溢れかえってしまうからです。
では、何故不要な犬猫、溢れかえるほど犬猫が居るのでしょうか?
繁殖、販売に対する規制、管理がなされていないからです。
昨年登録されたダックスフントは13万頭を超えます。恐ろしいことです。
散歩をしていると、子供は産ませないの?と当たり前のように言う人がいます。
なぜそんなに簡単に繁殖をするのでしょうか?私にはわかりません。
チワワの人気が急落だそうです。捨てる人が居ないことを祈るばかりです。
ペットショップで売れ残った犬や猫の行き先はほぼ死のみです。
ケージに入れられっぱなしだった子は散歩が出来ません。
ケージがその子の世界の全てだったから、一カ所でクルクル回ってしまうのです。
うちのバカ犬などと言う人がよく居ます。
バカな犬は居ません。バカで愚かな人間が居るだけです。
by 匙 (2006-05-02 02:27)
>匙さん
ご訪問ありがとうございます。
「繁殖、販売に対する規制、管理」。なるほど。必要ですね。で、欧米に比べて日本は、国の行動(法の整備と徹底と言って良いのでしょうか)が遅れ過ぎている様ですね。
さっき見かけたサイトですが、参考として、例えば↓こういうことですかね(ちょっと断片的・抽象的ではありますが)。
http://allabout.co.jp/pet/dog/closeup/CU20040713B/
http://allabout.co.jp/pet/dog/closeup/CU20050815B/
by よねやまひでき (2006-05-02 16:19)
>独り言
ちょっと本題とは逸れますが少々。
拙いながらも、この記事書いてみてよかった。
少なくとも、個人的には、「知らない事が多すぎる」ということを知ることができました。
また、児玉小枝さんの提案の引用も、サイトの紹介も、意外と多くの方の参考になり得るというか、「初耳」という方も少なくないかもなぁという気がしてきました。
動物の命を守るためにがむしゃらに活動している方は大勢いるわけで、それに比べれば「ブログで紹介する」なんて行為は微力中の微力なんですけどね、でもしないよりはした方が確かにいいですな。
by よねやまひでき (2006-05-02 16:34)
こういうことを書いて下さって感謝しています。
また、それを見ることができて、幸せだと思います。
「常に心がけること」しかできないかもしれませんが、少しずつでも悲しい現実がなくなっていくことを祈っています。
(うちの)駄犬の理由は飼い主がおバカだからです。よーくわかっています。。でもとっても愛しています。
by ライナス (2006-05-02 22:14)
>ライナスさん
ご訪問ありがとうございます。
いえいえ、このブログはほぼ単なる紹介しかしてないので、(謙遜ではなく)たいしたアレではないです。
ただ、とりあえず12番目の項目のことは、みなさんも同様に積極的にできることだと思います。
by よねやまひでき (2006-05-02 23:08)
うちの猫もゴミ捨て場の出身です。
1匹だったから連れて帰ってきたけれど
2匹だったらどうしていただろうと考えてしまいます。
人間の都合で動物を不幸にしてはいけませんよね。
by hinagorogoro (2006-05-02 23:36)
このような記事をアップしてくださって、ありがとうございます!さっそくトラックバックさせていただいちゃいましたよ。
私のうちにいるワン達はペットショップ出身なんです。
我が長女犬は店頭展示販売されていました。そして、血統書をひも解くと、もんのすごい数の親戚さんがいることがわかって、「乱繁殖」という単語が思い浮かびました。この子の親戚さんはみな、幸せに暮らしているのかな?この子のお母さんは、まだ、子を産み続けさせられているのかな?
不幸な子がこれ以上増えないように、購入する側も意識を変えていかないといけないんですよね。
生まれてきた犬、ネコたちが、ひできさんのブログに出てくる写真みたいにのんびりとたくさんの愛情を得て暮らせる世の中になってほしいです。
ちなみにお時間が合ったら、動物愛護センター殺処分前に保護して里親を探している<A HREF="http://catnap.coco.co.jp/ "TARGET="_blank">CATNAP</A>という団体もあるので、参考にしてみてくださいませ。
長くなって、ごめんなさい。
by pooti (2006-05-03 12:01)
>hinaさん
ご訪問ありがとうございます。
そうですね。
2匹は飼えない場合は、なんとかして里親を探すしかないでしょうね。それで里親が見つかればいいんですが。
>pootiさん
ご訪問ありがとうございます。
TBドモデス。
まぁ、新たに飼う場合は、お店で買うのではなく、動物愛護センターもしくは里親を募集してる方から優先的に当たるべきということでしょうね。
CATNAPさんのサイトもpootiさんのブログも、のちほどじっくり拝見させて頂きます。
by よねやまひでき (2006-05-04 00:45)
>lindaさん
ご訪問ありがとうございます。
by よねやまひでき (2006-05-04 02:07)
>ミカチさん
ご訪問ありがとうございます。
by よねやまひでき (2006-05-08 00:22)
>YuriMeineさん
ご訪問ありがとうございます。
by よねやまひでき (2006-05-13 13:17)
ありがとうございました。
by メルモ (2008-11-14 22:54)
>メルモさん
いえいえ。
by ひでき (2008-11-15 03:55)
>kaeさん
ご訪問ありがとうございました。
by ひでき (2008-11-19 18:55)